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イギリスIDS社 CLAVIS 音波式ベルト張力計 株式会社日本クラビス

イギリスIDS社 クラビス
これまで、ベルトの張力測定はほとんどが接触式で行われ、その測定結果 は測定者の個人差を伴った精度の粗いものでした。1987年、英国IDS社は、いち早くこの問題に取り組み、測定者の影響をまったく受けずデジタル表示が可能な、音波式(非接触)ベルト張力計を世界ではじめて開発しました。
しかし、音波を利用して測定を行うので、センサーとしてマイクロフォンが1個だと、回りの騒音(音波)の影響を受けやすく測定結果 は非常に信頼性の乏しいものになります。そこでIDS社はセンサー部に2個のマイクロフォンを使用することで一挙にこの問題を解決することに成功しました。(世界特許:自動騒音キャンセル機構)

これが音波式ベルト張力計『クラビス』です。
クラビスは回りの騒音を受けることなく、一回で信頼性の高い測定を行うことができるので特に生産ライン現場では威力を発揮します。
現在、世界中の主要なベルトメーカー、カーメーカーおよび機械メーカーも多くに信頼性を得て採用されています。

イギリスIDS社 クラビス
クラビス 音波式ベルト張力計 ●非接触でベルトの張力測定
●幅広い測定レンジ(10〜9999N:10〜600Hz)
●2つの測定表示(N,Hz)
●回りの騒音による測定誤差はほとんどなし
●高い感度(ベルト幅:2mm以上)
●RS232Cポートを標準装備
●3つの測定値メモリー機能付き
●自動電源OFF機能(最後の測定から5分後)
●非常に少ない測定エラー
●高い繰返し精度
●あらゆるベルトに使用可能

イギリスIDS社 クラビス
クラビス 音波式ベルト張力計 用途

イギリスIDS社 クラビス
クラビス 音波式ベルト張力計 1.測定表示を選択(N、Hz)
2.測定スパン,ベルトの単位質量をインプット(N表示の場合)
3.センサー部をベルトにはさむ
4.ベルトを振動させる
5.自動的に測定値を表示(測定後、NとHzの切替え可能)
【仕様】

型式
測定範囲
精度
通信方法
通信ポート
測定ベルト長さ
単位質量
温度
電源
重量
ICH−610N
10〜9999N、10〜600Hz
±1%(100〜600Hz)、 ±1Hz(10〜100Hz)
RS232C 非同期 (9800bps)
DSUB9ピン
0.001〜0.999m
0.001〜0.999Kg/m
−10〜60℃
単3×4本
280g

クラビスの概要説明
音波式ベルト張力計『クラビス』は、ベルトの張力とそのベルトを振動させたときの振動数が比例関係にあることに着目しました。現在のベルトの張力を知るためには、逆に音波を利用してそのベルト張力に比例したベルトの固有周波数を測定することにより、そのベルトの張力を測定することができます。
クラビスの概要説明
『クラビス』は音波を利用した自動騒音キャンセル機構(国際特許)を採用しています。(国際特許番号:PCT/GB/8700171)
これは、音波を発信および受信する2個のマイクロフォンをベルトの上下にはさみこむことによって、外からの騒音(機械音,人の声など)を自動的に瞬時にキャンセルします。
この原理により、精度は±1%と非常に高く、また再現性のあるデータを得ることができます。
クラビスの概要説明
マイクロフォンを利用した周波数(音波)測定は、従来からある方法でマイクロフォンは1個でも測定は行えます。しかし、マイクロフォンを1個だけ使用して測定した場合、当然外部からの騒音の周波数もベルトから反射する張力に比例した固有周波数(振動数)と同時に測定をしてしまします。つまり、周波数の合成(ベルトの固有周波数と騒音周の合成)が起こり、測定器はその合成された誤った周波数を測定することになります。
悪いことに,この回りの騒音の周波数はその種類(機械音、モーター、打撃、エアーガン、人の声など)により、それぞれ異なっています。
したがって、無騒音の状態においては,マイクロフォン1個で測定をしていても安定しているのに、騒音下においては「どうもデータが不安定だ」、「突然、おかしなデータが出てしまう」「どの測定データが本当か分からない」という現象が起こります。
これらの騒音によるデータの不安定要素を「2個のマイクロフォン」(国際特許)を使用することで、原理的に一挙に解決し、ベルトの張力に応じた固有周波数のみを測定することができるのが「クラビス」です。
クラビスの概要説明
測定ミスが起きる原因のひとつにはセンサーの感度が不適切な場合があります。
「クラビス」の場合は,回りの騒音を原理的に自動キャンセルするので、センサーの感度を調整する必要はまったくありません.「クラビス」は、工場出荷のとき適正な感度で常に設定されています.これにより、ベルトを軽くはじいたり、たたいたりして小さく振動させても、1回だけで正確な測定データを得ることができます.何度も再測定をする必要はありません。
クラビスの概要説明
クラビスはもともと自動車メーカーからの依頼により、生産ラインで使用可能な装置としてイギリスの大学に開発依頼されました。
生産ラインで使用する場合は限られた時間で測定しなければなりません。測定ミスがなく1回の測定で信頼あるデータを測定できることはタクトタイムのある生産ライン現場で使用できる測定器の選定に非常に重要な要素です。
クラビス 使用画像《自動車エンジンのファン、オルタネータ、パワステベルト用自動張力セット装置》

クラビスからリアルタイムで張力測定値を組立てラインの脇にあるコントロールキャビネットにFM波で送信する。伝動ナットランナーとコントローラーはクローズドループになっており、張力が設定値に達するとナットランナーは自動的に止まる。
クラビス 使用画像《自動車エンジンの自動タイミングベルト張力セット装置》
クラビスの概要説明
・自動車のエンジン組み立てライン
・半導体製造装置の組み立てライン
・ロボットの組み立てライン
・コンプレッサーの組み立てライン
・その他あらゆる装置の組み立てライン
クラビスの概要説明
音波を利用しているので,ベルトの表面形状、色はまったく問いません。ただし、測定するのに音波の反射が必要なので、穴があいているような特殊なベルトには使用できません。
・使用可能なベルト :Vベルト、歯付きベルト等
・測定可能なベルト幅 :2mm以上であれば測定可能
・測定不可能なベルト :チェーンベルト
クラビスの概要説明
ベルトの回転には、エンジン、モーター、ファン等のあらゆる振動が振動要素として含まれます。よってベルトの回転中には、ベルトだけの張力を測定することは困難です。
クラビスの概要説明
「クラビス」は、主要な自動車生産国を中心に、あらゆる分野の研究・開発、生産ライン、メンテナンス用として使用されます。
<納入実績国>
イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、スゥエーデン、アメリカ、カナダ、オーストラリア、日本、中国、韓国、台湾、フィリピン


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